海外通信 ~from Warszawa~ 7期 高橋 和彦
- 高橋 和彦
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2024年9月現在
住友商事 ワルシャワ・キーウ支店長
ポーランド・ウクライナ便り
7期の高橋和彦と申します。2023年から住友商事のワルシャワ・キーウ支店長としてワルシャワに駐在しております。赴任してほぼ一年が経ちますが、戦時の渡航規制でウクライナには未だ入国できておらず、リモートでの業務が続いています。停電や空襲警報でweb会議が突如中断されることも日常茶飯時ですが、そんな不便・危険の中でも、現地スタッフは変わらず元気に働いてくれています。深謝!
ポーランドと言えばショパン。空港からしてショパン空港ですし、公園・博物館・ウォッカ・街のベンチに至るまで、彼の名前と音楽が溢れています。ショパンの心臓がワルシャワの聖十字架教会に安置されているのをご存知でしょうか?
ポーランドは大変な親日国でもあります。ロシア革命に伴う内戦で生まれた多くのポーランド孤児を、当時、世界で日本だけが受け容れたのが始まりと言われています。人々の日本贔屓は今日にも受け継がれており、ワルシャワは欧州の隠れたラーメン聖地。ジロー系もありますよ。街のタクシーはトヨタが圧倒的シェアで、タクシーに乗ると、「(運転手)どこから来た?(私)日本だ。(運転手)この車も日本だ。トヨタだ。世界一だ!」という会話は、ワルシャワタクシーあるあるになっています。日本人であることを誇らしく感じる瞬間であり、ポーランドでビジネスする日系企業にとって大きな強みにもなっています。
BREXITを経て、欧州の中心が東にシフトする中、ポーランドは東欧最大国(人口3,800万人)として、また、ウクライナ支援の最前線としても、益々重要な役割を果たしています。私自身もウクライナ支援案件に携わっていますが、日本の支援は間違いなくウクライナの人々の大きな支えになっています。一日も早い平和な停戦を願いつつ、現地社員たちと直接に会える日を待ち焦がれる日々です。
高橋 和彦
7期生/1992年住友商事入社。以来、物流部門にて国際物流やサプライチェーンマネジメントを担当。米国・英国・ドイツの海外駐在を経て、2023年より現職。