修了生インタビュー
- 中根 正喜
- 日本高圧電気株式会社 代表取締役社長
東大EMPとの出会い
私の東大EMPとの出会いは今から4年ほど前、第20期に参加した時でした。当時の私は10年間ほどの中国・アジアでの仕事から帰任して半年ぐらい経った時で、早く新しい環境・仕事に慣れようとしている時でした。愛知県在住の私はEMPの講義に参加するため、毎週木曜の夜に上京・前泊し日曜の午前中に帰ると言う週末学生生活が始まりました。講義開始前に事務局より送られて来た段ボールに膨大な量の課題図書、それも1度でなく途中2度も、とにかく驚かされました。課題図書・宿題などに追われ、仕事をしながらの週末学生生活は大変な半年間であったが、30年ぶりの忘れかけていた学生生活が戻ったようで新鮮でもあった。現在この膨大な課題図書は後日会社へ寄贈し、東大EMPと言う分類を貼って会社の書庫室に並べて当社員は誰でも読めるようにしてあります。
EMPではあらゆる分野の講義があり、それらは最高の講師陣からの最先端の内容で、私にとってはどれも難解な内容であった。自分が今まで理解していると思っていた事が、表面的で理解しているつもりであった事、こんなに自分が何も知らなかったのかという事を痛感させられた半年間で、まさに無知の知でありました。
受講生の構成も私のような製造業以外に様々な業界・分野、ポジションの方々が参加されて、お話しても非常に興味深いことばかりである。また講師陣、修了生、受講生との縦・横の強い繋がりがあって、連日遅くまで時間を忘れてお話させてもらいました。EMPのメンバーの中には、共通言語、共通文化のようなものが出来る感じを受けました。
知らないこと、分からないことでもこの変化の早い時代、解決していかないといけないことはたくさんあります。私は2年前より代表取締役になりEMP参加時より責任は格段に増えましたが、新なチャレンジをしていく中で、自分は何を知っていて、何を知らないのか、学生時代や過去の古ぼけた知識・経験で考えていないかなど気に掛けるようになりました。EMPの経験の中で、会社内を変革するため、何が課題なのか、どんな課題設定をすれば良いのかなどチャレンジし、1つでも多く突破出来ることが増えばと日々試行錯誤しております。